代表講師ごあいさつ

2023.12.6子育て

むーむーの代表講師、むーむー先生の南部です。運営母体は福岡にある普通の中小企業です。2022年秋よりこども向けの活動を始めました。あまりに窮屈に感じるこの時代に逆行するかの如く、のびのびと羽を広げる事が出来る環境を作りたいと思いました。

こども達自身で考え、時に間違え、みなで解決を模索し、何度も失敗し、それでも挑戦し、そしてその経験が宝となるような環境です。まだまだ目指すところは遠く学びの途中です。沢山の人に支えられながら今日を迎える事ができているという事に感謝です。

最初にお伝えしておかなければなりませんが、私は飲食系の法人の経営者であり、このむーむーの活動は福利厚生のような事から始まりましたので私自身のライフワーク、仕事ではない部活のような立ち位置です。給与を取っていません。取ってしまうとすごい料金設定になってしまいます。子どもが好きだから仕事の休みの日を使ってこの活動をしています。

必要とされていればこの活動は継続して、不要だと思えばいつでも辞める覚悟が出来ています。ただ一部の子ども達、パパさん、ママさんからとても求めて頂いて、私もこども達がすくすく育つ様子を研究したい気持ちで続けています。

きっかけは自分の子育てから

ドン・キホーテ特設会場こども達で商品開発にて。ただ何となく体験して終わりではなく、原料の生産や生態について共感を作る

私は父になる時、父になる準備が足りないと焦りました。父になる喜びよりも、この先沢山起こり得る障がいや壁に父として乗り越えていく力量は今の自分にあるのかと自問しました。義務教育を経て立派な社会人として生きていく為の勉強がありました。国語、算数、理化、社会など。

でも父になる勉強はしていない事に危機感を覚えました。

  • 子育てを通じてどんなパパ像であるべきか
  • 仕事をしながら良きパパとしてどうバランスを取るべきか
  • こどもの成長発達をどう理解し導いていくべきか
  • 目の前に起こるこどものイヤイヤ期などにどう対処し、乗り越えていくか

仕事人間で人生の多くを仕事に捧げ、競争社会の一員だった自分はパパとなる事をほとんど考えておらず、こどもが好きだと思ってはいたけどその根拠もなく触れ合う機会も社会人を通じてほぼ一度もない状況でした。

まずは父になる為にこどもの成長の勉強をすると決める

このままでは父と名乗る事すら出来ないと思った私は、こどもがどう成長していくのか学ぶ必要があると考えました。

本屋さんにあるような「イクメンパパになるためには」のような本じゃなくて、こどもの成長発達が体系的になっている発達の専門書や、教育者の為の心理学、夜泣きやイヤイヤ期などの理論的なところから学んではノートに書き写し自分のものにしてこどもが生まれるまでに理解を深めておこうと。

座学は実践とは別物と思っていたので座学はあくまで予習的なもので、しかし予習があるから余裕が生まれると割り切って学びました。

 

生まれて1年間会社に出社しないと決めた

まだ在宅ワークやリモートワークなんてなかった頃でした。

最初の1年は特に大事だと思い、出社しない事に決めました。

おむつ交換でもミルク作りでも寝かしつけでも全てやる為です。げっぷの出し方も抱っこの仕方も、本を読んでは実践する日々でした。

寝ている時間も長いのでうつ伏せの窒息には注意をしながら、寝ている時間に仕事、起きている時間は育児という日々が続きました。電話の対応をしながら、腕の中で泣く赤ちゃんの声に、取引先の方々も大変びっくりしていました。

 

出産時。それまでは、よそのこどもと目を合わす事も出来ないほど、ピュア過ぎるこどもの目を避けていた。

 

泣く声だけで何を望んでいるのか予想がつく

とにかく観察、観察・・・。データを取って記録して検証してから新しいテスト。

うんちの色や量、ミルクのタイミング、寝ている時間。

片時も離れず起きているときは必ず肌に触れていました。2時間おきと思ったら1時間おきに飲みたがるミルクには本当に困ったけど、泣く声で予想がつくようになっていきました。

当たっているかどうかは別として、そのくらい挙動に関心を持って集中していた事には、育児の後悔もありません。

自分で十分よくやったと誉めてあげることが出来る事が大事だと思っています。

 

児童館や公園などのお出かけの広がりと共に、他の子への関心が始まる

筑紫ガス特別開催「こども食育学校」にて。年齢も性別も超えてインクルージブな環境作りを目指す。

地域の児童館は、児童館で働く従業員の勤務日数と同じくらいの日数を通いました。公園も行ってはこどもを観察して様々な言葉がけや行動を共にしました。やがて他の子との縁も出来始める中で、他の子の成長発達にも興味を持つようになりました。

そして出会うママ達へ沢山の質問をしていきました。その結果、沢山の育児のやり方や言葉がけで子どもが大いに影響を受け育っていく様子をまざまざと感じていくのでした。

 

社内での子連れ出社をokに

こどもの興味や行動の観察がずっと続く中で、ふと

「何で会社にこども連れてきたらダメなんだろう」

と思うようになりまりました。

こどもは楽しい事に時間を使って楽しければ集中して遊んだりする。親がそばにいれば安心。でも親は仕事の為に離れたくないこどもを引きはがしてでも別々の時間を過ごす。

いつかは親と子は勝手に離れる時期が来る。でも一緒にいたいなら一緒にいれる空間があれば。そう思って試験的に社内出社の仕組みを開始しました。

 

50回近く社内レイアウト改造を経てこどもの行動を観察する

太宰府周辺は待機児童も深刻なエリアですぐに子連れ業務が開始されました。

社内ではこどもが永遠と資料の紙をバラまき始めたり、走り回ったり自由奔放でした。その片付けなどももちろん大変だったしちょっと疲れたりもしたけど、、笑

でもやっぱりこどもがいる空間って柔らかくて大人も落ち着くものです。親も子も安心している様子でした。

スタッフの子たちを実験に、環境づくりと遊びへの紐づきを観察していきました。変えるとどう遊ぶ時間の増減が出るか、変えるとどう遊ぶ内容の変化が出るか、こどもの落ち着き方や大人からこどもへの言葉がけの具合も観察していきました。

計50回近くの改造やレイアウト変更などを経て活きたデータ収集としていきました。

 

そこから生まれたワークショップ「こどもたちで料理教室うどん作り」

もくもくと遊べて正解がなく、楽しい時間の中から食べる事に繋げて成長への刺激にしていくワークショップを始めました。

うどんが粉から出来ているという身近な食材への理解関心を深める事と、泥遊びがなかなか出来ない環境を考えてこねたり叩きつけたりする破壊的な行動を遊びを通じて発散出来る事が目的でした。

 

そしてその活動を始めた矢先、あちこちからこどもの成長発達に繋がるワークショップの依頼が入るようになりました。一番最初に依頼を受けたのはドン・キホーテさんでした。

 

そういう業務をしている会社ではなかったので、大変驚きました。でも自分のこどもへの育児学習から始まり、他のこどもたちが少しでも発達に良い影響となり、育児をする親たちが救われるのであれば喜んで引き受ける事にしました。

そうして約2年と少しで現在3,000名の参加者を数えるまでになりました。その活動のほとんどを写真に収めては、データを集め、研究資料としています。

むーむーの活動

参加者人数:3,000名(2022年秋~2024年8月期間)

活動実績

・博多駅前広場「こどもたちでお店屋さん」年数回
・筑紫ガス「こども食育学校」
・志免平成の森キャンプ場「こどもたちでデイキャンプ」年数回
・MEGA ドン・キホーテ
 「乾燥野菜でグルーガン造形遊び カレンダー作り」
 「こどもたちで商品開発 ふりかけ作り」
 「こどもたちで商品開発 おだし作り」
 「こどもたちで商品開発 チョコレートデコレーション」
 「グルーガン造形遊び お箸立て作り」
 「芸術絵画 テーブルマット作り」
 「芸術絵画 大判用紙に絵を描こう 春の息吹」
 「乾燥野菜でグルーガン造形遊び 自由に作品作ってみよう」
・療育支援施設 小学生対象
 「乾燥野菜で造形遊び 好きな作品作ってみよう」
・伊藤忠商事
 「こども達でシェフ オリジナルハンバーガー作り」
・樋井川カフェ貸切
 「MuuMuu クリスマス会」
・福岡市植物園「福岡こども食育フェス春」
・アクロスモール春日「こどもたちでお店屋さん特別編」
・福岡市植物園「福岡こども食育フェス秋」

お仕事のご依頼について

現在仕事とのバランスで当面お仕事の依頼は積極的に受けていません。

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