こどもたちで商品開発プログラムの目的と狙い

2024.01.23ワークショップ

商品開発プログラムの講義

むーむーの人気コンテンツの一つ、「こどもたちで商品開発」。この記事ではこのオリジナルプログラムを作った目的や狙いについてご紹介します。このプログラムを参加する親御さん、参加した親御さんは、この記事を通じて目的や狙いを共有頂き、こどもの成長発達に役立てて頂けたら幸いです。

日々口に入れる食品の多くに、加工物が使われている

調合は全て自分の力で

恐らくそうなんだろうなと予想はついていると思います。そう思いながらも実態はよく分からないというのが実際のところかと思います。まだまだ先が長く可能性に満ちた自分の子どもには、出来れば質のいいご飯を食べさせたいと考える事でしょう。しかし実際には本来の味からかけ離れたような味付けをされた「加工品」が多くあります。

 

人々は塩と砂糖を求めている

オリジナルの作品に名づけを悩んでいるところ

だいたい美味しいと感じてしまうものの多くは、その二つが使われている事がほとんどです。そしてその量がとにかく多いのです。

  • 多くすれば美味しいと感じるから
  • 多くすれば日持ちするから

だいたいはこれらの理由で大量に使われています。

 

添加物、保存料を使い腐敗しにくく、そして気づきにくい状態に

何を何グラム程度入れるべきか考えたりするところは数学であり科学でもある。食育を通じて様々な学習機会を得る。

特に小売り流通している食品は、添加物等を使って品質を維持しています。スーパーに並ぶ陳列された加工品もそうですが、総菜コーナーの食品もそうです。

塩や砂糖、そして添加物などを沢山使った商品というのは、腐敗しても舌が感じ取りにくくなっています。例えば野菜などが腐ってしまったら、匂いや苦みなど人間が嫌悪感を頂くようになっていますね。口に入れたらすぐ吐き出すでしょう。でも加工品や総菜の場合濃い味付けもあって分かりにくい。これが食中毒の原因にも繋がるように思います。

 

自分が食べるものが、どうやって出来ているか興味を促す

自分の納得感が十分にあるか検討しているところ。自分で「出来た」と達成する力が、現代の生き抜く力となる。

何気なく食べているものは、一体どうやって作られているんだろう。そう興味を持ち始めたら食べる事への興味は深まり、食べ進みがスムーズになっていくのではないかと思います。特に最近では、

「知っているものなら食べるけど、知らないものは口にしない」

と親御さんから聞く機会も多いです。じゃあ興味を持って知っているものであれば口にしてくれるかもしれないので、身近なものを商品開発を通じて「それ知ってる」という興味を引き出すきっかけにしたいと考えました。

その味のバックグラウンドにある旨味やおだしについて学ぶ

原料がいびつで同じではないところに注目している様子。見た目、色様々で、「これって何だろう」と不思議に思う力も大切な能力。

おたしはこどもたちにとって直接目には触れないものです。トマトや魚の様に固形ではないからですね。お味噌汁にお出汁が使われていると伝えても、「味噌の味だけどなぁ」とよく分からないかもしれません。

おだしに使われる原料について学び、調合によって複雑な香りをまとい、味比べして学びます。

 

Myふりかけを作って、自分のテリトリーを獲得する

研究者になった自分が楽しくて思わず笑みがこぼれる。こどもは自分で何でもやってみたい。

市販品のふりかけ、キャラクターの絵のふりかけなどは甘く味付けされているものも多いです。自然由来の原料を学び、自ら調合して、食卓に置いておく事で「これは僕の(私の)」となります。強く振っても大量には出てこない瓶などを使っているので、こどもに渡してしまって安心です。

 

自分で作ったものを大切な人にプレゼントする

何度も通ってくれている女の子。親へのプレゼントに成長を感じる瞬間。

焼き菓子に自分でデコレーションして、商品パッケージで真空化したオリジナル商品をバレンタインに合わせてイベント化しました。自分の作品が人に渡し、そして喜ばれるという行為は、大切なコミュニケーションの一つです。喜ばれた経験は、確かな自信へと繋がり、食体験への興味を更に一歩深める事が出来ます。

 

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むーむーでは企業、商業施設、学校関係、その他様々な組織団体から依頼を受け、出張開催しています。既に年間スケジュールの多くは埋まっておりますが、企画や内容、日時についてなどはご相談下さい。

 

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