福岡で子ども向けキャンプをする目的と狙い

2024.01.22子育て

むーむーで自然体験型の貴重なプログラムとなっている「こどもたちでデイキャンプ」。この体験型プログラムの意図や狙いについて成長発達の観点からご紹介します。

触れ合わなくなった自然との付き合い方を学ぶ

木育プログラムで手作り楽器で鳥を呼ぶ事に挑戦

福岡でも自然豊かな環境は多くあり、触れ合おうと思えば触れ合える機会はあるのかもしれません。しかし都市部では再開発が進み、こどもたちはタブレットやスマホ、ゲームなどの触れる機会がますます増え、近くにあるはずの自然との触れ合いは遠ざかっているように思えます。

こどもが小さいうちは近所の公園などですべり台に挑戦してみたり、お砂場遊びをしてみたり、今にもこけてしまいそうな足腰で走ってみたりと、体育も兼ねて過ごす時間も多かったでしょう。

発達と共に自然と距離が出てしまう昨今

すぐそばに豊かな自然がある環境だと、こどもたちはのびのび過ごせる

発達が進んでくるとどうでしょうか?こどもが公園に振り向かなくなりなってきます。「公園はもういい」と。示し合わせるようにデジタルデバイスが近づいてきて、あっという間に夢中になります。ゲームセンターにも興味を持ちます。時間の移り変わりも、季節の移ろいも感じる事が出来ないショッピングモールでもよく過ごすでしょう。それらの全てがダメとう事ではありません。避けては通れない事であり、うまく付き合っていく必要があります。

出来ればそれらとは上手な距離感で付き合いながら、

  • 日光を浴び温もりを感じる
  • 風を感じて季節を思う
  • 森林の中に身を置いて、すがすがしい気持ちを感じる
  • 流れる水でめいっぱい遊んでみる
  • 燃える火を見ながら変化を感じ取る

などなど、当たり前すぎるような事でも感じにくくなってしまっている子育て環境に、自然に学ぶという教育思想を入れてみてはどうでしょうか?

むーむーはそんな一見当たり前のような事に大事な学びの種があると考え、こどもたちとその時間一緒に考察する事で学びの時間としたいと考えています。

 

火に触れ、「正しく恐れる」知識を得る

ご飯を釜炊きで挑戦する

ご飯を釜炊きで挑戦する

4世帯に1世帯がIHクッキングヒーターで調理されているという事もあれば、一方でこどもが小さいうちはキッチンに入らないようにゲートを作っているご家庭も多いと思います。結果、火を知らず成長していくこどもが多くなっていると考えるのは自然です。例えば痛みを知らないまま成長したこどもは、相手に痛い思いをさせても悪い事だと思わないようです。

火を着火させている様子

火を理解し正しく恐れる事が大事です。実際に火を起こして火があがっていく様子や、木や炭が燃え盛っていく様子、食材に当てる事でどう変化を起こしていくのか、サイエンスの視点からも学びを皆で共有する時間を作ります。

 

野外調理を通じて、食べる事への興味を育む

実際に食材を手に取り、包丁を使い、火を使い加熱させる工程などを全て行います。カットされた野菜や果物がスーパーに多く並び、パックのままフルーツを食べる事もあるでしょう。椅子に座って待っていれば出来立て熱々の、美味しいご飯がお皿に盛られて目の前に出される事でしょう。

魚の解体を目の前で学び、解体した魚を塩こうじ漬けして焼き上げていく

むーむーのキャンププログラムでは、事前調理にしっかりとこどもたちに参加してもらう事によって、手間暇がかかっている事を知ってもらい、そしてその手間暇がご飯の美味しさを生み出すという考え方を知ってもらいたいと思っています。

 

チームとなって連携し連帯感を深め、コミュニケーションを育む

自分たちが主体となっているからこそ、目を見て話しを聞いてくれています

むーむーの様々な活動プログラムでは、発達ゆっくりさんや人見知りさん、周りの目を過敏に感じるこども、コミュニケーション上手ではないというこどももいます。キャンプでは皆に役割があります。誰一人として暇する事もなければ、一つこなせば新しいやる事が次々と回ってきて作業する事になります。その時々で、違うこどもたちと作業する事になります。言葉を交わさなくても作業を通じてコミュニケーションを取っている事が多々あります。

空気感で示し合わせ、目でチラッと見て合図を送ったり、横にいるお友達が終わるのを静かに待ってあげる。素晴らしいコミュニケーション能力ですね。

途中虫に興味を持って脱線してしまったところ。でも戻るようには言わず戻ってくるまで待つ。

コミュニケーションの取り方は人それぞれで、むーむーでは本人が取るコミュニケーションの方法を尊重しています。沢山発声している子、大声で話す子、ジェスチャー交えて目立つ子、そんなこどもがコミュニケーションが発達しているとは考えていません。

「野外でアクティブな活動だから、人見知りのうちの子には荷が重い。」

そう思った方には是非参加してもらいたいと思います。

活動実績

皆様から寄せられた口コミとコメント

  1. 野口美咲 より:

    昨日はdayキャンプの開催ありがとうございます!

    炊飯器を使わずにご飯を炊いたり、火の熱さを近くで感じたり、様々な体験ができ親としても嬉しく思います。感覚過敏で魚が鮭以外食べれません。今回初めて鯖を食べることもできました!

    彼は山探検が1番楽しかったようです! 山はまだ早いかな~や下の子が愚図ったら抱っこするはめになるし…であまり行っていませんでした。家族でももっと連れて行ってあげようと感じました。

    • むーむーせんせい より:

      野口美咲さん
      この度はデイキャンプご参加頂きありがとうございました。鮭以外食べれなかったのですねー。でも鯖食べる事が出来たのは感動です☆彡
      様々な場面でコミュニケーションを取りました。むーむーせんせいが突然小走りを始めると、横にいたげんのすけ君がつられて走り出して競争する事数回あったり、何てことないシーンの要所でむーむーせんせいの目をじっと見るシーンがあったりしてアイコンタクトを通じて心が通った気持ちになりました。げんのすけ君にも伝わってるといいなと思ってます^^山探検が楽しかったのはうれしいです!あの山のサイズ感がお山デビューにもぴったりですよね。また5月もお会い出来ると思いますが、定期的に心通う機会が作れたら嬉しいなと思っています。
      今後とも宜しくお願い致します☆彡
      むーむーせんせいより

  2. 西島 麻波 より:

    先日はdayキャンプの開催ありがとうございます!この度は初めての参加でした。
    なかなか野外炊飯のハードルが高く家族で一緒に体験したのは初めてでした!
    炊飯器を使わずにご飯を炊いたり、調理の準備をしたり、ついつい子どもには触らせず大人がやってしまいがちな火の扱い方など子どもたちが主体となって様々な体験ができたことはとても良い経験になりました。
    これを機に家族でも、簡単なことから体験する機会を作ってみたいと感じました!この度は本当にありがとうございました!

    • むーむーせんせい より:

      西島麻波さん
      この度はデイキャンプご参加頂きありがとうございました。
      好奇心旺盛で何に対してもチャレンジ精神あふれるゆういち君は、とてもいきいきとしていて一緒に過ごす私たちまで元気をもらいました☆彡
      キャンプ活動自体もとても相性が良さそうですね!火に対してもとても興味を持っていて非認知能力がとても高い素敵な男の子だなと感じました。
      造形遊びにもとても関心があるようなので、あちこちで活動するむーむーの活動にもたくさんご一緒する機会があればうれしく思います。
      初めてのご参加でしたが、初めてじゃないかのように沢山お話ししてくれて、とても記憶に残っています。
      またお会いできる事楽しみにお待ちしております^-^
      むーむーせんせいより

  3. 織田瞳 より:

    昨日は楽しい1日をありがとうございました。家庭では難しい羽釜でご飯を炊いたり、自分たちで調理をしたり貴重な経験ができました。子どもたちも大喜びでした。
    小学生の兄は羽釜に興味津々で、「次は薪の準備とか火の片付けとかもしてみたいなー」と言っていました。

    準備、サポートいただきありがとうございました。

  4. むーむーせんせい より:

    織田瞳さん
    この度はデイキャンプご参加頂きありがとうございました。
    喜んでもらえていたら良かったです^^
    かずき君は薪の準備や火の片づけにも興味を持ったんですね!新しいご提案早速考えてみたいと思います。
    かずき君は何でもそつなくこなすお兄ちゃんだったので、安心して見ていました。
    もしこどもたちでキャプテンを立てるならかずき君がいいなって感じでした^^
    はるこちゃんも確かに少し人見知りあったかもしれませんが、次第に適応していく様子が見る事が出来ました。
    時折見せてくれる笑顔がとても可愛らしく癒されました。
    またご一緒出来る日を楽しみにしています。
    むーむーせんせいより

  5. 稗田 より:

    昨日はありがとうございました。
    普段なかなか体験出来ない事が沢山出来て親子共に良い経験となりました。
    娘は羽釜でのご飯炊きや火の危険さの体験がとても楽しかった様です。

    私は初めて娘に全部食事を作ってもらえたのがとても嬉しかったです。

    お昼ご飯の内容も普段うちのBBQではしない健康的なメニューでお勉強になりました。
    鯖や田楽作ってみます!

    参加者の方と色々お話できたのも楽しく1日があっという間でした。
    またよろしくお願いいたします。

  6. むーむーせんせい より:

    稗田さん
    この度はデイキャンプご参加頂きありがとうございました。
    普段からバーベキューされてるんですね^^
    レシピ監修に気をつけた事として、普段のご家庭でも肉料理が年々割合的に増え、野菜や魚など摂取量が減少している点から考え始めました。
    一番のポイントとしては、味付けとして完全無塩調理をする事、無添加食材を使う事、使う調味料には「味噌」しか使っていない事です。
    サラダにはドレッシング、肉を焼いたら肉のタレなど肉の味を味わっているのかタレの味を味わっているのかよくわからない食事になってきています。
    「旬の食材を煙で香りづけして食べてみる」「古来からある味噌だけで食べてみる」「香ばしいおこげのおにぎりで食べてみる」といった食育の観点もメッセージとして体感頂く事を狙いとしました。
    ぜひ出来る範囲から旬をそのままに、素材を生かす食味を味わう事をご家族皆様で取り入れて頂けたらと思います。
    ゆうりちゃんは羽釜ご飯や火のサイエンスに興味を持って頂けて本当に良かったです☆彡
    また食育フェスでお会いできる事楽しみにしております。
    むーむーせんせいより

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